オルターガイストのあれこれについて 中級者の戯言

 

【はじめに】

どうも始めまして、シャルルというものです。遊戯王自体は離れた時期もかなりあったものの、大体5~6年程度遊んでいます。

そんな僕ですが、この度リリースされた遊戯王マスターデュエルにて、無事遊戯王を復帰いたしました。

最初はファーニマルや月光等々全然環境にいないデッキで楽しくプレイしていたのですが、せっかくランクというシステムがあるわけだし、強めの環境でしっかり勝ちに行けるようなデッキも1つは欲しいなと思って組んでみたのが、今回記事のテーマにもなっているオルターガイストです。

シーズン2の途中からオルターガイストを使い始め、シーズン3にて初めてのプラチナ1を無事達成しました。なので今回はそのデッキレシピの紹介を…といいたいところなのですが、この記事の目的は強いデッキを公開して解説!というような、遊戯王のネット記事によくある感じのあれではないです。むしろ自分自身はプレイヤースキルがそんな高くないと思っています。

じゃあ目的は何だと聞かれますと、自分の考えをまとめること、あとはオルターガイスト使いのフレンドさんが欲しいんですね。今入っている遊戯王マスターデュエルのDiscordにもあまりオルターガイスト使いはおらず、一人で悶々とデッキレシピを考える日々。環境デッキへの知識などは身につくのでこれはこれでいいのですが、せっかくなら同じデッキを使っている人と話してみて、あーだこうだもっと言いあいたい!と思った次第です。まああとはMDにおけるオルターガイストについて書いている人が少ないっていうのも一応ありますかね。紙でマルチフェイカーが無制限になって注目もあるテーマですし、今後MDにおいてもそこそこ人気なテーマになるかもしれないので。

 

よってこの記事へのコメントや、後述するTwitterアカウントのフォロー、DMなどウェルカムです。色々意見下さるとむしろうれしいです。記事執筆自体も初心者ですが、よければ見ていただけたら幸いです!

 

【オルターガイストの強みについて】

オルターガイストデッキはご存じの方が多いと思いますが、低速デッキに位置するデッキです。罠やモンスター効果を使って相手の速度を落とし、こっちはちまちまとアドを稼ぎ、最終的にリソース差をつけて倒すデッキです。いわゆるコントロールデッキですね。

同じ罠デッキであるエルドリッチと比べるとスキドレや群雄割拠、サモンリミッターのようないわゆるロックカードはあまり採用されない傾向にあります。紙の方だと魔封じなどが採用されていますが、あれもロックというより遅延とライストなどの除去対策の方面のイメージが強いです。オルターガイストがメタビというよりコントロールだ、と言われるゆえんでもあります。

 

そんなオルターガイストですが

  • ロックカード、メタカードに強い
  • 対応力が高い
  • 自由枠が非常に多い

この三点が強みであると思っています。

1.ロックカード、メタカードに強い

オルターガイストはモンスター効果を使って展開や妨害をしていくテーマではありますが、オルターガイストプロトコルというカードがいかれています。

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このカード、モンスター効果を無効にできるオルターガイストデッキのかなめともいえるカードではあるのですが、②の効果がだいぶ強いです。

この効果のおかげで、プロトコルがある間フィールドのオルターガイストカードに打つはるうららの意味がない、ということはおろか、キルドレインすら無視して効果を発動できるのがオルターガイストというテーマです。一応メリュシークのダイレクトアタック効果や、へクスティアのリンク先のモンスターの攻撃力分火力が上がる効果は発動してないのでダメなのですが、それでも相手にスキドレを使われてもある程度メインのギミックであらがえるのは強みだと思います。

他のメタカードで言うと、群雄は刺さらない、サモンリミッターも別に大量展開するデッキではないのでそこまで刺さらない、勅命や魔法メタも魔法をそこまで多用しないのでそんなに刺さらない、等々…メタカードに対する耐性は高めのデッキです。

一応マクロコスモスや御前試合は死ぬほど刺さるのですが、マクロコスモスの採用率の低さや、御前をよく入れているエルドの御前採用枚数などを加味するとそこまで刺さらない…かなぁ…といった印象です。

 

2.対応力が高い

オルターガイストにはへクスティアやプロトコル、シルキタスといったメインギミックでの妨害がそこそこあります。これらをメインギミックで、手軽に持ってこれるのはオルターガイストの強みの1つでもあります。

そして、この妨害自体が回しの1つであるといえるのもオルターガイストの強みであるでしょう。へクスティアは墓地に行った後オルターガイストカードのサーチが可能、っシルキタスは基本マルチフェイカーと一緒に出てくるので、次ターンでも制限カードであるマルチフェイカーの使用に1役買ってくれる、等々デッキ内でのシナジーがそこそこにあります。そして前述のとおり、それらのギミックがプロトコルによって阻害されにくいというのもオルターガイストの強みの1つです。1度盤面ができればずっとリソースを減らさず相手を2~3妨害できるようになります

 

3.自由枠が非常に多い

あとでデッキレシピの方を張り付けるのですが、オルターガイストというテーマとして必要なカード枚数はなんと18枚。それ以外は全部自由枠です。

流石に罠デッキであるという点から罠カードを豊富に投入する必要はあるので、実際の自由枠はもっと減ると思いますが、それでも他のデッキに比べるとはるかに自由枠が多いです。誘発も罠もまくり札も、環境に合わせて入れ放題!

また、EXも多少使うとはいえEXがないと…といったデッキではないので、EXはぶっちゃけ妥協できます。実際プラチナ1に行った時の構築はEXをある程度妥協しています。

というよりMDにおいてはマルチフェイカーとメモリーガンドの2枚さえ作ればあとは汎用ですむ分オルガはそこそこ安いデッキです。みんなもオルターガイストを組もう!本格的にくみ出すとワンフォーワンとか神罠とかアクセストロイメアリンクリとかでUR死ぬほどどけるしSRが多いデッキだけど…

 

【デッキ紹介と採用理由】

こちらが今回プラチナ1を達成したデッキレシピです。とりあえず1から解説していきますね。

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1.デッキ枚数について

そこから!?って思われる方も多いかもですがここからです、重要です。個人的にオルターガイストは40枚以外ありえないと思っています。というのも御覧の通りメインに入っているオルターガイストカードが少なく、デッキ枚数を増やすことでそれらが引けなくなる可能性を減らしたいからです。

低速デッキだから遅延したら別にいいじゃないか、と思う方もいるかもしれませんが、このデッキに入っている妨害札はオルターガイストカード以外基本使い切りです。のでとっととオルターガイストモンスター、具体的にはマルチフェイカーマリオネッターメリュシーク、パーソナルスプーフィングあたりをひいて動きたいわけですね。

あとはこれ以上入れたいカードがあまりなかった、というのもあります。というか結構これのほうがでかいかもしれない。

 

2.誘発について

正直誘発と罠の採用に関してはこれが回答だ、と自信をもって言えません。一応このデッキの誘発はどのデッキと当たってもある程度あらがえる、をコンセプトに採用を考えています。

 

増殖するG...2枚だとか3枚だとかいろいろ言われる枠。自分も他のデッキだと2枚になったりするカード。今回のオルターガイストは低速デッキということでなるべく遅延をかけたいため、投げるだけで展開抑制+手札交換になってくれるという点に魅力を感じて3枚採用。

 

はるうらら...採用した理由なんかいる?最悪2枚でもいいけど強すぎるので3枚採用

 

無限泡影...アニメでのオルターガイスト使いことゴーストガールおばさんがこれとマルチフェイカーの凶悪コンボをやらかしたことでちょっと有名なカード。伏せても手札で使っても優秀な罠カードであること、鉄獣やドライトロン、幻影など投げられる相手が多いことなどを加味して3枚投入。というかオルターガイストにおいては罠カードであるというのが強すぎますね。

マルチフェイカーが制限になっているのでマルチフェイカー無限といった動きがやりにくいからと1枚投入だったりするデッキもよく見ますが、そこを加味しても充分に力があるカードだと思ってるので3枚です。

 

エフェクトヴェーラー...ぶっちゃけここが一番困る位置ではある。ドライトロンを見るならドロバにするべき位置だし、別に他の強い罠に変えてもいい位置。壺にしてもいいしロンギヌスにしてもいいから自由すぎる。一応フィールドのモンスター無効がそこまで刺さらない環境ではなかったことと、鉄獣や幻影などにきちんと腐らず打てるという点を評価して採用していました。ロンギと違ってここ2つ以外のいわゆるマイナーデッキなどにも打てるのは強いけど…ドライトロンがきついデッキだしドロバでもよかったかもしれないですね。

 

3.オルターガイストカードについて

メリュシーク...3枚必須。強すぎる。レベル1でリンクリボーにもなれ、墓地に行った時にオルターガイストモンスターをもってきて、自身の効果でダイレクトアタックした際にカード1枚を墓地に送れる。破壊じゃないのが偉すぎる。明らかにオルターガイストというデッキの主軸だと胸を張って言えます。まくりにも初動にもなってくれる優秀な1枚です。

 

プークエリ...リンク補助のカード。オルターガイストはそこまでEXには頼らないものの、それでもへクスティアは優秀すぎるため立てたい。そんなときに使える強いカード。ほかにもアクセスやメモリーガンドなどの強いリンク4を立てる補助に使えたりするのでしっかり仕事はしてくれます。

ただこいつ1枚で初動になるわけではなく、素引きがそんなに強くないので1枚採用。ただ、どうしても先行でなるべくへクスティアを立てたい!という場合は採用枚数が増えると思われます。まあマルチフェイカ規制緩和されたらピンのままだとは思うけど

 

シルキタス...だいたいマルチフェイカーの効果ででてくるやつ。バウンス効果が普通に強いし、墓地のオルガ罠を回収できるのもあって強いです。

ただこいつ1枚を引いたところで初動になるわけでもないので2枚採用。

 

マリオネッター...デッキからオルガ罠をリクルートしてくれるカード。個人的にイラストが一番好きなオルターガイストです。この子の偉いところはサーチじゃないからうららがきかないところですね。意外と通ってくれます。ただ無限やヴェーラーが流行りだしたシーズン2後半くらいからはチマチマ止まってたイメージがあります。

罠のリクルートの他にもフィールドのオルガカードをリリースして墓地のオルガモンスターを蘇生もでき、これがリンクモンスターに制約がないのが強いです。へクスティアもプライムバンシーもメモリーガンドも蘇生できちゃう。そういった点から3枚採用。

 

クンティエリ...地味だけど働いてくれる子です。ヌメロンなどは結構この子で止まってくれることが多いですね。シルキタスのバウンスやスプーフィングのコストにすることで再利用もでき、強いです。この子のおかげで死ぬ盤面から延命して逆転勝ちを何度したことか…

強いんですがいつでも欲しいわけではなく、複数枚手札に来ると終わるので1枚採用。

 

マルチフェイカー...制限なので1枚しか入れられないカード。

とっとと無制限にしてください!!!!!

 

オルターガイストマテリアリゼーション...正直全オルターガイスト使いがこのカードの枚数をどうするかで日夜悩んでいる気がします。1枚派閥と2枚派閥の争いが日々起こってるんだとか…まあ冗談は置いておいて、その位枚数に悩むカードです。

オルターガイスト専用のリビングデッドとでもいうべき効果のカードですが、このカードの発動にチェーンしてこのカードをスプーフィングのコストにしたり、シルキタスのコストにするなどしてフィールドから離れた場合、蘇生する効果だけ残るので、実はだいぶ他とのシナジーがいかれてるカードです。ゆえに「そういうふうに使えるし、シルキタスの効果で墓地から持ってきたりで1度持ってきたら使いまわせる、持ってくる方法が豊富、初動で引くとそこそこ弱い」という理由で1枚採用の人もいる印象です。

今回自分は2枚採用しました。理由としては普通に強いことと、除外効果を気軽に使いたいことですね。エルドリッチなんかは正直スキドレが刺さらないので、へクスティア立てて妨害してたら有利よりの空いてなんですが、それを察知した相手がプロトコルを壊して無理矢理スキドレを通そうとしてくるんですね。そういう時墓地のプロトコルを持ってくる手段の1つとなってくれるので、2枚の採用としています。

 

オルターガイストプロトコル...間違いなくオルガのかなめの1枚ですね。モンスター効果無効とオルガカードに対する無効効果の無効が強いです。相手のうららに対して開くことで、余計なうららを消費させるなどのちょっとしたテクニックもあるカードです。

強いんですがマリオネッターやへクスティアなどで持ってこれる、1枚で働くカードではないということを加味して2枚採用にしています。

 

パーソナルスプーフィング...名称がオルターガイストではないですが、間違いなくオルターガイストカードです。こいつがオルターガイスト名称だったら間違いなくオルターガイストはもっともっと強くなれたと言えます。なんでルール上オルターガイストカードとして扱うテキストがないんですかコナミさん…?

効果だけ見るとオルターガイストカードを別のオルターガイストカードに入れ替えるだけの効果。クンティエリなどのカードをとっさに持ってきたり、使い切ったそれらをマリオネッターやメリュシークに変えたり、前述のマテリアリゼーションとのコンボをするなど実は使いようは多々。あとこいつをリバースして発動してマルチフェイカーを持ってきた場合、そのままマルチフェイカーが特殊召喚できるのは控えめに言っていかれてますね。一番うららくらうカードでもあります。だからオルターガイスト名称をつけろって言っただろプロトコルあるんだから

オルターガイスト名称がないのでサーチができないこと、いろんなコンボに使える便利カードであるということを加味して3枚採用です。

 

4.その他カード

壺関連...コンセプトとしてリソース勝負を仕掛けるのがオルターガイストなので、基本手札枚数の方を優先したほうが強いかなと思ってゴーキンを多めに採用しています。前はゴーキン3でした。ただ、手札が事故ってるときに絶対うららをもらうゴーキンが弱いという点、2枚以上ゴーキンで被るとEXが壊滅的になって終わるという点を加味し、キンケンと1枚入れ替えてます。3枚なのはなるべくかぶりたくないからです。壺関連のカードを4枚採用してるデッキも結構あるんでここはマジで好みかなぁ…

 

神罠...汎用性を加味して宣告を3枚入れています。ライスト羽を最悪止めれつつ、いろんな効果を止めれるのがライフコスト以上に強いなと感じています。通告はとりあえずで1枚採用しましたが、これが警告でよかったな―って場面と通告でよかったーって場面は正直半々でした。

 

勅命...これ一枚でイージーウィンできるデッキの多さ、ライスト羽ケアなどを加味して入れています。紙の方では禁止らしいし、これがなくなったらどうしようかなって今本気で悩んでる枠ですね。

 

ワンフォーワン...メリュシークとプークエリ、どっちも持ってこれるのは手札コスト以上に強いということで採用。コスト自体は腐った誘発モンスターでもいいんで、事故った時も最悪これが通ってメリュシークを持ってこれたら戦える時もあります。

 

激流葬...ヴェーラーの枠と同様に一番悩んだ枠です。こことヴェーラーの位置が人によっては拮抗になったりスキドレになったりしてました。これに関しては長くなるのでちょっと後述します。

 

5.EXのカードについて

リンクリボー...メリュシークの一番汎用性の高いリンク先。とりあえずレベル1がいるなら1枚は突っ込むよね…みたいなカードです。ピンなのは単純にメインに使いたいURが多くて手が回らなかったことと、御前がたてられた時はアルテミスのほうが強いことなどが理由です。正直2枚でもいいとは思います。

余談ですがリンク1はゴーキン採用なら4枚くらいが丁度いいかなって思います。

 

アルミラージ...へクスティア防衛機構。墓地からへクスティアを蘇生するなどしてEXゾーンがあいたときに、へクスティアを効果破壊から絶対守るマンとして採用していました。が、正直あんまり使わないのでここはリンクリ2枚目でもいいかなーって思います。ぶっちゃけ鉄獣をちょっと触ってみたときの忘れ形見みたいなもんです。

 

アルテミス...魔法使いリンク1であること、SRであることなどを理由に採用しました。サクリファイスアニマと違い、レベル1じゃなくても墓地に送れるのは一応強みです。あと現代においてあまりサクリファイスアニマを使うような状況がないっていうのもあり、無理にサクリファイスアニマを作成しないでいいかなとも思い採用しています。

 

へクスティア...間違いなくオルターガイストのEX最強カード。魔法罠妨害が刺さらない相手のほうがむしろ少ないです。忘れられがちなのは、この効果発動にリンクマーカーのモンスターをリリースすることが条件になるが、この効果の発動自体にターン1制限がないこと。マテリアリゼーションで蘇生などしたら2回使えて強いです。

墓地に送られたときのオルターガイストカードのサーチも、モンスターの制約がなく、とりあえずこいつでプロトコルを持ってくるなどの動きも十二分にできます。へクスティアからへクスティアをリンクして、へクスティアの効果でサーチなんてのもよくやりますね。

問答無用で3枚採用。

 

キードゥルガー...まああって困らない効果ではありますが、正直1回も使ってないです。じゃあなぜ採用しているかというと、こいつがリンク2オルターガイストであることと、ゴーキンを採用していることが理由です。

ゴーキンでへクスティアが複数枚飛んだ時に最悪リンク2になってくれる、というのがいいなと思って採用しました。効果は面白いので、もっとうまく使える方法を考えられたらなーと思います。

 

トロイメアフェニックス...オルターガイストカードで触れるのが少し難しいバックに対する汎用除去として一応入れてます。ただメリュシークもいるので、使用頻度は正直少なめです。

 

ニンギルス...フェニックス同様除去の難しいカードが出てきた際の除去手段として採用。マリオネッターの効果でオルターガイストリンクモンスターも蘇生できるので、意外と素材の用意は難しくありませんでした。

 

プライムバンシー...オルターガイストリンク3。効果も悪くはないんですが、どちらかというとプークエリを絡めたオルターガイストでのリンク4を立てるルートのために採用しています。

フィールドがよくなくても、へクスティアと手札のプークエリをリンク、プライムバンシー、適当にモンスターを通常召喚。これでリンク4が簡単に立ちます。

3枚なのはゴーキン対策と入れたいカードを持ってなかったことが理由です。UR玉がたまったので、今は1枚トロイメアユニコーンにしています。

 

アクセスコード...採用に理由がいりますか?ってレベルの汎用フィニッシャー。

 

モリーガンド...効果を呼んでもらったらわかりますが、正直ちょっと微妙なカードです。このカードの代わりにアクセス2枚投入のオルターガイストも見たことがありますね。ただこのカード、えらいのがオルターガイスト名称持ちだという事です。

先ほどのプークエリのルートで比較的簡単にリンク4は立つのですが、自分ターンにマルチフェイカーを特殊召喚して、リクルートする場合も多々あります。そんな時、マルチフェイカーのオルターガイストモンスターしか特殊召喚できない、という効果にひっかっかることがあるのです。そういう時や、壺でアクセスが飛んだ時などは悪くないフィニッシャーとなってくれます。

一応ヘクスティアのリンク先にメモリーガンドを置くことで、へクスティアの攻撃力が4300になり、へクスティアで殴った後にメモリーガンドの効果でへクスティアをリリースすることで、攻撃力7100になれるなど、一応メモリーガンドにしかない強みもあります。

 

6.その他採用しなかったカードについて

里、ネクロバレー、メタバース...弱くはないです。どれも刺されば相手によっては十分機能停止まで追い込めます。ただ単体で仕事するカードじゃ無さ過ぎて抜きました。特に里は一番魔法の使用を止めたい序盤に一番魔法使い族であるオルターガイストを常に維持するのがきつい、という点で採用を見送りました。

 

キルドレイン...前述のとおりプロトコルのおかげで割と使えるデッキではあります。これで勝てた試合も数えきれないくらいあります。ただ、メリュシークのダイレクトやへクスティアの打点アップが使えないのが思ってたよりきつく、突破力がだいぶ落ちるな―と感じて抜きました。個人的にオルガはスキドレを使えるデッキではなく、スキドレを使ってきても対応できるデッキなんだな、と感じています。

 

エミュレルフ...正直マテリアリゼーションのうちの1枚をこれにかえるか悩みました。プロトコルを守れる、欲しい伏せをリクルートし終わった後のマリオネッターやへクスティアの無駄のないサーチ先になってくれる、等々優秀なカードではあります。

ただ結局初動で引くと弱いというマテリアリゼーションでもあったデメリットを克服できず、それならまだマテリアリゼーションのほうがつよいかなと思ってマテリアリゼーションを2枚にしました。

 

魔封じの芳香...紙のオルターガイストの有識者のデッキを見た後だと一番不思議に思ったのがここかもしれませんね。紙ならだれもがこのカードをぶち込んでるので。不採用の決め手は後攻で死ぬほど弱いことです。マジで弱いです。

そしてマスターデュエルは紙の3マッチ制と違い、先行後攻が完全ランダムなので、どっちでも勝ちやすいデッキを組む必要がありました。あとはエルドみたいなデッキに死ぬほど刺さらないですしね。紙の大会だとそれでも入れておき、刺さらない相手にはサイドと入れ替えるなどが可能ですが、マスターデュエルだとそれも出来ません。なので不採用です。

 

黒魔族復活の棺...ぶっちゃけプークエリやマルチフェイカーを持ってきつつ相手のモンスターを墓地に送れるというのは悪くありませんでした。ただこれも魔封じと一緒で、後攻で死ぬほど弱いんです。あとかぶってもマジで弱い。ピンだと強みを全く実感できない。という点で不採用にしました。

ただアルテミスも使って発動できるという点において、アルテミスの採用理由を増やすことができ、無駄はなくなる…かな、とも思ったので、好みでいれるのはありです。

 

羽帚、ライスト...このコンセプトからして、相手に先行をとられた場合は誘発で速度を落とすほうが強いデッキではあるので、まくり札になるライストは入れることはないかなーって思ってます。個人的にはライストいれるなら誘発を優先したい。

羽帚はバック除去としてとりあえず突っこむのはいいかもなー、ってくらいですね。自分はUR玉がないのと、そこまで絶対にいるっていうカードでもないかなぁって思って不採用です。

 

パンクラトプス...まくりとしてくそ強いのは事実です。ただライストの時と同じく、まくり札を入れるくらいなら誘発で相手の速度を落としたいなと思って不採用としています。

あとパンクラを入れるデッキの大きな目的がスキドレや勅命割りだと思うのですが、オルターガイストは別にそこらへんが刺さらない+メインギミックで対処可能なので、優先度は落としています。

 

その他オルガカード...エミュレルフ以外ガチで弱い、不採用。一応オルターガイストカモフラージュだけは戦闘破壊やオルターガイストモンスターを対象にとれなくできるなど悪いカードではないのですが、いかんせん他の汎用罠などが強くて優先度が落ちますね。オルガは採用するオルガカードが少なくて、自由枠が多いのがいい!といいました。それもあるんですが、他に強いテーマ内カードが今のところないっていうのも理由の1つではあると思います。

 

拮抗勝負...ここに関してはぶっちゃけいまだに悩んでいます。プラ1に行った日も、拮抗と激流をずっと入れ替えて使ってました。どちらもまくり札として優秀なカードです。プラチナ1になった後も、来期どうしようかなーって思いながら入れ替えながらランク潜ってます。実際オルターガイスト使いの方で入れている人も結構多いですからね。

結局拮抗はド劣勢の時に使用するカードで、激流は互角にやりあってる時でも使える、要は初手以外で引いても使えるという点。バトルフェイズ終了時に使えても間に合わない時が多々ある、といった点。プロトコルやスプーフィングなどの永続罠が多く、後から引いても手札から発動しにくい点などから、最終的に激流に軍配が上がりました。特に拮抗はこのデッキでだいぶきついドライトロンに刺さるカードではないですからね。

ただこのデッキで同様にきつい蟲惑魔や、やや苦手な姫、プレイング次第で勝てるとはいえめんどくさいエルドリッチ等に死ぬほどぶっ刺さるのは魅力だなーと思います。特に蟲惑魔は存在自体がオルガメタで、当たったらほぼ負けてるので、勝ち筋を残せるのは悪くないかなとも思わなくはなかったり。正直お好みですね。

 

その他誘発...ヴェーラーの時にも話しましたが、色々変えれると思います。一番色んなデッキに刺さって安定するのは屋敷じゃないかなぁと思ってるので、URが溜まり次第作って使ってみようかなと。ドライトロン見るだけならドロバでもいいですしね。

ただニビルに関しては展開デッキのほとんどがケアしにくるという点、これを使わないといけないということはオルガギミックで止め切れてないということで、その状況自体がへたくそすぎるという点から完全に抜きました。

 

【終わりに】

自分の中でのオルターガイストというデッキの考え方をまとめるために書いた記事でしたが、なかなかいい感じで頭の中を整理できたんじゃないかなと感じます。

MDで初めて使いましたが、かなり面白くて使ってて飽きない面白いデッキだと感じましたので、これからも愛用してより上手くなれたらなと思います。

最後に一つだけ。

とっととマルチフェイカーを無制限にしてください、紙でできたんだからできるだろ!!

 

何か質問やおかしな部分がありましたらTwitter(@Bbs_ypp)まで宜しくお願いします。それでは。

 

追伸)気が向いたら回し方とか、対○○デッキの妨害の入れ方とか書いてみます。期待しないでお待ちください。